さて、先週の土曜日の話でも書くか。まあ、結論から言えば、完全な、不完全燃焼とでも言うべき。
今回のイベントは、APHEX TWINことRichard D. James主催のレーベル、REPHLEX所属アーティストによるオールナイトイベント。
会場へ入るともう、なんか曲流している。ステージには誰もいない。まあ、午後10時会場、午後10時開演だったわけだが。俺達はTシャツ買って入ると、会場の端に座り込んだ。そのまま、正体不明の音楽が垂れ流しでかなり待った。俺はybkに「これって、いつはじまるとかあるのかな?」と聞いた。もう、踊っても良いのかな、なんて思ったりした。午後11時になる頃には人がいっぱいで、半分くらい座っている。床は、体育館みたいなフローリング。そのまま会場入ってから、1時間以上した頃日本人ののほほん系なのが始まった。ちなみに、オールナイトのくせに会場は出入り自由じゃない。トイレに行こうとホールを一歩出ると、喫煙可なのでみんな煙草吸いながらAPHEX TWINのみ目当てみたいな感じで、ウダウダやっている。ステージはやけに日本語上手、っていうかしゃべれる奴とか、3人くらいDJ入れ替わった。無理やり盛り上げようとしている。「踊れ〜!!」とか言っているのが面白い。「私はマネキン」とか言う歌付きの曲とか。正体不明の日本人女もステージで客を盛り上げようとしている。そういやDJとDJの間にSQUAREPUSHERの曲が1回だけ流れた。CDまんまだったけど。俺は興奮したが。
んで、もう結構良い時間。“Come To Daddy”かかって会場大盛り上がり。俺は使い捨てカメラを構える。MTVのスタッフらしき人がTVカメラ担いでうろうろし出した。でも、奴は出てこない。しばらくして、ステージではスタッフがセットを片付けだした。FUJI ROCKのように、ステージに隠れる小屋でも作るのかなとも思った。でも、片付けるだけ。奴は出てこない。んで、次に、『RICHARD D. JAMES ALBUM』の頭から4曲がCDそのまま流れ出す。今度こそと盛りあがるが、そのまま電気がついた。場内騒然。俺は、客のノリが悪いから、本人怒って出てこないんだなと思い、ybkに「チケット半額帰ってくるんだろうね。」みたいな話をしてた。そしたら、スタッフが出てきて、「今日はこれで終わりですゥ。」みたいなことを言った。みんな大騒ぎ。話を聞くと、どうやら開始してすぐと、終わり頃に奴は回していたらしい。また、会場騒然。奴は、ここの裏に作られたセットで確かにプレイしてました、と。俺は笑ってしまった。納得してしまった。みんなは怒っているようだったが。良く考えれば分かったことだ。俺はカメラなんか構えて何してたんだろう?奴がにこにこしながらステージ中央で無防備に皿を回すと思っていたのだろうか。開場してすぐ客が踊りもせずウダウダしていたとき、奴は裏でニヤニヤしながら皿を回していたのか。俺達がいつから始まりなのかと考えていたときには、もうとっくに始まっていた。
俺達はとっとと帰ったが、7時頃まで、粘ってスタッフに詰め寄る人がたくさん居たらしい。その頃俺はもう家に着いていたが。